今回は、土地を探していると出会うことの多い旗竿地のメリット・デメリットについて解説していきます。
道路に面している面積が細い通路状で、その先に家を建てられる土地がある特殊な形状地の
ことをいいます。
竿に旗がついたような形状なので旗竿地と呼ばれており、不動産業界では
〚 路地状敷 〛〚 敷地延長 〛と呼ばれることもあります。都心部に多く、土地を細かく分割する
ことで生まれます。
住宅地は、法律で【幅員4m以上の道路に接地部分が2m以上必要】と決められています。
これは、旗竿地にも適応される規制です。
一般的な四角形の土地は敷地の一辺が道路に面しているのに対し、旗竿地はほんの一部分しか道路と接していません。
立地条件がほぼ同じ土地と比べると、旗竿地は15~20%ほど安く、
その分を建物の工事費に充てることができます。
道路から奥まった土地のため、車の騒音や排気ガス、通行人の視線が遮られ、プライベート空間が守られます。
駐車場・駐輪場や花壇など、自由に活用することができます。
趣味のスペースにするなど工夫次第で充実した空間に。
周囲を建物で囲まれていることが多いので、室内に陽が入らない、風通しが悪いといったことが考えられます。
★大きな天窓や吹抜けを設置したり、中庭を設けて光や風の通りを工夫すれば
十分な採光、風を取り入れられます。
★上層階にリビングを設定し勾配天井にすると、天井が高く明るい空間ができます。
通路状の路地部分が狭いと、駐車スペースを設けることが難しいことがあります。
★幅2.5m以上確保できると、駐車場として利用できます。
路地部分が狭く工事の為の大型重機が入れないと、職人の手作業が増えてコストが高くなることが考えられます。
奥まった土地の為、場合によっては電線や水道管等の引き込み工事が必要になることも。。。
★土地の価格が安くなることを考えれば建築コストがそれを上回る出費にならないこともあります。
土地購入前に、建築業者に相談してみましょう。
住宅を建てる場合、路地状部分の幅が2m以上必要です。
三角形やひし形では、建物の形状やデザインに制限がでてしまい、建物の配置やデザインで自由が利かず、
建築コストが高くなることがあります。
まわりを3階建て、5階建てなどの背の高い建物で囲まれていると、陽当たりや風通しが
悪くなってしまいます。
衛生面、健康面でのリスクがあります。
旗竿地には、その土地の形状や周辺環境によってはメリットが大きく、マイホーム建築に向いている場合が多くあります。
反対に、デメリットが大きすぎてマイホームには使えない場合もあります。
土地を購入するうえで知っておかなければ後々後悔することになるので、しっかりと理解したうえで土地を購入しましょう。
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