これから住む家を考えた時、賃貸、持ち家、のどちらがお得なのが、思い悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
費用面では、両者に大きな違いはありません。
しかし、その方やご家族の生活、ライフワーク、資産、年齢など様々な条件によっていろいろな相違点が出てくるため、賃貸と持ち家のどちらがお得かということについては、それぞれのご家庭で答えが違うということになります。
ここでは、賃貸、持ち家のメリット、デメリットを挙げながら、ご自身やご家族にはどちらの選択が適しているのか、参考にしていただければと思います。
賃貸住宅の最大のメリットは、家族構成や住み心地によって住み換えが自由なことです。
探しているときはステキで便利な地域だと感じていても、実際住んでみてガッカリすることはよくあります。
また隣近所が騒がしいとか、部屋の換気が悪いとか、後で不満点が出ることも珍しくありません。
そういった問題も、賃貸ならば簡単に解決できます。
賃貸は住み換え自由のメリットがある反面、必要に応じたリフォームや模様替えが自由に行えません。
そういった事はやはり持ち家のメリットです。
また、持ち家は財産として親子代々引き継ぐことができます。
これもまた、何歳の時から住むのか、住宅ローンの額、資産、などで簡
単に比較することはできません。
例として
毎月の住宅ローン返済と家賃だけを例に、持ち家と賃貸住宅を比較してみましょう。
ここに夫が35歳の3人家族がいるとします。
4000万円の戸建て住宅を35年ローン(年2%弱)で購入の場合と、家賃10万円の賃貸に住み続ける場合で比較してみます。
ローンの支払い 10万円/月
固定資産税+修繕積立金 3万/月
月負担 13万円程度
70歳で完済後の負担
月負担 3万円程度(固定資産税+修繕費用積立)が負担として残る
90歳くらいまで払うと想定
3万円×12か月×20年間=720万円
家賃の支払い 10万円/月
税金やメンテナンス費用の支払いはなし。
70歳以降の負担
10万円/月
90歳くらいまで払うと想定すると、
10万円×12か月×20年間= 2,400万円
このように賃貸では老後の負担が大きくなることも考えられます。
今回の記事では、簡単にどちらがお得かをメリット、デメリットを挙げながら考えてみました。
結局は、どちらにもメリット、デメリットがあるため、結論を出すことができませんが、この記事を参考にしていただき、ご自身のライフプランに合わせて後悔しない選択をしていただければと思います。