住宅ローンの返済には毎月返済をする方法と、ボーナスを併用して返済する方法があります。
毎月返済していく場合と、ボーナスを併用した場合には、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
また、返済の金額はどのように違うのか、具体的な数値を見ながら詳しく解説していきます。
住宅ローンの返済方法は大きく分けて以下の2種類から選択することができます。
・毎月払い
・毎月払いとボーナス払いの併用
それぞれの住宅ローンの返済方法について説明していきます。
住宅ローンの毎月払いは毎月一定額を支払う返済方法です。
毎月一定額支払うことで支払い期間を見積もることが容易となりますが、ボーナスなどで支払い額を増やして短期間で返すことができなくなります。
毎月払いとボーナス払いの併用は毎月一定額支払いつつもボーナス月には増額して支払える返済方法です。
つまり、年に12回の支払いとは別に年2回のボーナス時に支払額を増やすことで毎月の支払額を抑え
ることができます。
毎月返済とボーナス併用返済のメリットとデメリットは、以下のようになります。
メリット | デメリット | |
毎月返済 | ・毎月の返済額が決まっているので、給料の金額を元にした計画が立てやすい | ・毎月の返済額が高くなる |
ボーナス併用返済 | ・毎月の返済の割合が減るので、毎月の負担が減る | ・会社のボーナスの支給額が安定していない場合には支払いができず、家計に影響が出る |
★借り入れ額3,000万円、金利が1.5%、返済期間を30年とした場合の例
ボーナス返済の割合 | 毎月の返済額 | ボーナス月の返済額 | ボーナス月の加算額 | 完済までの総返済額 |
ボーナス返済なし | 104,000円 | 104,000円 | 0円 | 3,728万円 |
10% | 93,000円 | 155,000円 | 62,000円 | 3,728万円 |
20% | 83,000円 | 208,000円 | 125,000円 | 3,729万円 |
30% | 72,000円 | 259,000円 | 187,000円 | 3,730万円 |
40% | 62,000円 | 311,000円 | 249,000円 | 3,731万円 |
※シュミレーションのため、実際の金額と異なる場合があります。
この表をみると、毎月決まった金額を返済していくよりも、ボーナス併用返済の方が月々の返済の金額は低いと感じます。
毎月の返済額はボーナスの割合が高くなると1万円程減りますが、ボーナス時の返済額は4万から5万円程増えていきます。
注意してみていきたいポイントは総返済額で、ボーナス返済の割合が高くなればなるほど、返済総額は少しづつ増えているのがわかります。
ボーナス返済なしの総返済額は3,728万円ですが、40%をボーナス払いにした場合で総返済額は3,731万円と約3万円高くなってしまいます。
他にも住宅ローンの返済方法として、「繰り上げ返済」があります。
住宅ローンの繰り上げ返済とは、毎月返済やボーナス返済とは別にまとまった金額を返済するということです。
繰り上げ返済には2つの種類があり、毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」と金額に対し返済の金額を短くする「返済期間短縮型」があります。
繰り上げ返済にもメリットやデメリットはありますので、以下で見ていきましょう。
メリット | デメリット |
・毎月の返済金額が安くなる ・返済までの期間を短く出来る ・利息を減らすことができる | ・手数料がかかる場合がある ・住宅ローンが使えない ・金利が上昇している場合には毎月の返済が高くなる場合もある。 |
このように、住宅ローンの返済においては様々な方法があります。
まとまったお金が入り、住宅ローンを繰り上げ返済したいと思っても、その後の生活が苦しくなってしまってはよくありませんので、長期的に計画を立てていくことが必要になります。
金額が大きいものなので、専門家の意見も聞いておく方がいいでしょう。
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