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夫婦で組む住宅ローン

 

夫婦共働きの収入合算で住宅ローンを組むメリット・デメリット

おもなメリット

●借入金が増やせて、2件の住宅ローンで金利や返済プランの選択肢が広がる
●住宅ローン控除やすまい給付金、団体信用生命保険がダブルで利用できる

夫婦ふたりの収入を合計して、それをベースに住宅ローンを組めば借入金額がその分大きくなります。これが収入合算による住宅ローンの第一のメリットです。

例えば年収400万円の夫だけでローンを組む場合と、年収200万円の妻が協力してローンを組む場合では、単純計算で借入金が1.5倍(実数はローン会社による)ほどに大きくなります。これによってワンランク上のマイホームが持てるようになるでしょう。

夫と妻で別々の住宅ローンを組みますから、片方を金利固定のフラット35にして、もう一方を金利の低い変動金利の20年返済にするというように自分たちに合ったプラン設定ができます。

なお、夫婦ふたりが同時に『住宅ローン控除』を適応できることや、『すまい給付金制度』といったお得な制度をダブルで利用できる点もメリットです。また、万が一のときにローン残額を保険金で弁済する『団体信用生命保険』も両者で掛けることができるのもメリットでしょう。

 

おもなデメリット

●出産や介護などで仕事時間を減らすか離職すれば、返済困難のリスクがある
●離婚をした場合の財産処分・分与が難しい

もちろん夫婦どちらかが住宅ローンを利用するときも、将来の返済への不安は同じようにありますが、とくに妻の方の収入は控えめに考える必要があります。出産・育児・介護で仕事量が減る可能性がありますので、あらかじめ低い年収で収入合算をすると良いでしょう。

また、ローン返済中の離婚もトラブルになりがちです。
売却処分をするにしても両方のローン会社から了承を得なければなりませんし、売却金で債務整理できないときの対応も難しいことを知っておいてください。

 

夫婦で組む住宅ローン3種類とは?

夫婦で住宅ローンを借りる場合には以下の3パターンが存在しています。
それぞれのパターンについて説明していきます。

1.夫か妻のどちらかが住宅ローンを契約する

こちらは夫か妻のどちらかが、住宅ローンを契約することです。
1人の収入に応じた金額になるため、場合によっては希望の金額の借り入れができないという可能性もあります。
そのような場合に、以下の2つの住宅ローンが有効になってきます。

2.夫婦がそれぞれ住宅ローンを契約する(ペアローン)

住宅ローンには様々な審査を通過しなくてはならないので、1人の収入では審査が通らず、自身の希望していた物件をあきらめなくてはいけないこともあるのではないでしょうか?
そんな時に夫婦がそれぞれに住宅ローンを契約する「ペアローン」というものがあります。

3.夫婦の収入を合算して住宅ローンを契約する(収入合算)

夫と妻の収入(年収)を合計し、金融機関が借り入れ額を決定するというものです。
合算できる取り決めが金融機関によって異なるので、注意が必要です。

 

ペアローンと収入合算について詳しく解説

夫婦で住宅ローンを組む場合の3パターンのうち、
ここでは夫婦の収入を合わせて検討する方法である「ペアローン」と「収入合算」について詳しく説明していきます。

ペアローンと収入合算の違い

ペアローンとは

●夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むこと。
●1軒の住宅に対して、2本の住宅ローンを組むという仕組み。
●夫は妻の連帯保証人、妻は夫の連帯保証人になる。

収入合算とは

●夫婦の収入を合わせた金額を元に借り入れること。
住宅ローンは1本
●夫婦どちらも債務者の「連帯債務型」と

 夫婦どちらかが債務者、もう1方が連帯保証人の「連帯保証型」がある。

大きな違いは、夫婦の収入を合わせても「ペアローン」は2本の住宅ローンであり、「収入合算」は1本の住宅ローンということです。

 

 

ペアローンと収入合算のメリット・デメリット

  メリット デメリット

ペアローン

  • 借入額が大きくなる。
  • 夫婦が両方とも住宅ローンを組むため、住宅ローンの控除が2人とも受けられる。
  • 手続きに関する諸費用などが全て2倍になる。
  • 万が一どちらかが死亡した場合、団体信用生命保険の適用がそれぞれの負担分に限られてしまう。

収入合算

  • 1人では無理な物件も購入可能。
  • 住宅ローンが1本なので、諸経費が少なくて良い。
  • 出産や休職時の返済の負担が重くなる。
  • 住宅ローンを使用できるのは主の債務者のみとなる。

こうしてみると、3つの住宅ローンでも、メリットやデメリットは様々です。

夢に見たマイホームですから、住宅ローンで苦しまないためにもそれぞれの収入の状態や、将来的な生活の変化、返済プランを十分に考えて、慎重に選ぶ必要があります。
夫婦でよく情報収集をした上で決定するようにおすすめします。

 

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